Interview 06

目の前の患者様、そして、未来を担う次世代のために。自分だからできることを、これからも。

R.H
臨床工学技士 / 主任
星和台クリニック / 2014年入職
趣味のサッカーがきっかけで、学生時代はトレーナーを志すが、就職難から医療の道へ。大学では臨床工学を専攻。卒業後は飲食業へ就職するも、学びを得たこともあり、再び臨床工学技士として働く決意を固める。大学時代の恩師からの紹介を経て康成会へ入職。現在は主任として後輩の育成に励む傍ら、入職から8年目を迎えた今も、技術・知識の向上に努めている。
康成会へ入職した決め手を教えてください。

症例や研究、論文発表…。
多くの学びに恵まれて、今あるのは確かな自信と誇れる自分。

地元の広島県の大学で臨床工学を学び、一度は飲食業へ就職するものの、再び臨床工学技士の道へ進むことを決意。妻もいたので最初は地元での就職を考えていました。ですが、県外に出て視野を広げたいと感じるようになったことや、臨床工学技士として働くからには多くの実践を積める環境に身を置きたいと考えるようになり、大学時代の恩師から症例数の多い場所として康成会を紹介してもらったのです。実際、入職後はあらゆる透析患者様と接することができたほか、法人、先輩からの強力なバックアップのもと、奈良県の透析学術総会では演説をさせていただく機会もいただきました。発表した論文は会誌に掲載されるなど、貴重な経験をつめたおかげで成長や自信も身につけやすかったです。
仕事中はどのような点に気を配っていますか?

後輩を導く立場として。
難しさも、その先にある喜びも、すべて感じてもらえるサポートを。

医療機器だけでなく、患者様という“人”と向き合う仕事なので、積極的に挨拶やコミュニケーションを交わすことは欠かせません。前職で接客業を経験しているからこそ、対話を通し、安心感や快適な空間を届けるという点では、他の職員以上に叶えられるようになりたいですし、“私だから”話を聞いてもらいたいといった、付加価値も生み出せる存在になりたいです。また、最近では後輩の管理や育成に携わる機会も増え、ご指導いただく立場から人を育てる立場に変わりました。指導者として単に業務の中身だけを伝えるのでなく、毎日の仕事や自身の経験を伝えることで、後輩がやりがいを見つけられるよう1歩1歩の成長を後押ししていきたいです。
仕事のやりがいを教えてください。

身近な存在である患者様や職員の姿に、私自身が励まされています。

患者様は透析という慢性疾患を抱えているため、通院を余儀なくされています。2日に1度のペースで顔を合わす方も多く、家族の次に接点があるといっても過言ではありません。そうした身近な存在の方々が、医療を提供することで元気になっていく様子や生きがいを持って過ごす姿を見るのは、やはり大きなやりがいに感じます。また、現在は主任の役職が就き、後輩の人数も増えてきたため、一人ひとりの成長が楽しみのひとつに。徐々にできることが増える過程や率先して行動する後輩の姿を目にすると、自分のことのように嬉しくなりますね。患者様をはじめ職員からも、私自身の生きがいをもらっています。
今後の目標を教えてください。

より良い変化を求めて。
あらゆる取り組みを通し、笑顔が行き届くクリニックへ。

2022年度より透析時運動指導等加算が新設されたのもあり、星和台クリニックでも透析中の運動療法に力を入れていきたいと考えています。すぐに成果が出るとは限りませんが、運動療法を通し身体を動かしていただくことは、食事量の増加、さらには栄養状態の改善も見込めるなど、患者様にとって良い循環を作りだすことにつながりますし、そうした取り組みが運動をはじめるきっかけや日常に楽しみを見出させるきっかけになるかもしれないからです。運動療法に関わらず、積極的に新しい取り組みを導入することで、身体も心の状態も変わらない、むしろ、当院に来れば活力をもらえる。そんな環境や機会を自分の手で増やしていきたいです。

ある日のスケジュール

7:30
出勤
申し送り後、来院された患者様から順に穿刺、透析装置の開始操作を行います。
9:00
検査対応・休憩
透析室で行う検査対応をした後、交代で20分ずつの休憩を取ります。
9:30
後輩指導・バイタル測定
後輩と指導内容の復習や業務内容の伝達をします。透析中にはバイタル測定や体調等に変化がないかの状態確認も行います。
11:00
二部の準備
カルテの用意や透析装置の操作など、二部の準備を進めます。
12:00
透析治療終了・二部開始
一部の患者様の治療が終了するのと同時に、二部の患者様の入室が始まるので、順番に穿刺、装置の開始操作を行います。
13:00
休憩
交代で残り40分の休憩を取ります。
14:00
バイタル測定
1時間に1回の血圧・脈拍の計測、透析装置の確認作業を行います。
16:00
透析治療終了
二部の患者様の回収を行い、三部の患者様用の薬剤や装置の準備を進めます。
17:00
三部の開始
三部の患者様の入室を確認後、再び順に穿刺を行っていきます。
18:00
退勤
装置の開始操作や検査対応などを行い、退勤です。お疲れさまでした。
インタビュー:2022年5月