欽山の研修

欽山では「新卒向け」のものと「中途採用向け」とふたつの研修を用意しています。
新卒については、ゆっくり学生生活を楽しんでいただいた後、3月の後半の1週間で座学、有馬の案内などの研修を実施します。中途採用については、未経験でももちろん問題ありません。接客業の経験がなくても大丈夫です。その中である程度の「社会経験」を見越した上で研修をおこなっています。ここでは主に欽山で「ルームキャスト」と呼んでいる客室係についてお話します。

時間をきちんとかけながら、一人前のルームキャストを育てていく欽山の「シスター制度」。

ルームキャストは「シスター制度」を採用しています。ひとり立ちできるまで同じ先輩がマンツーマンで教育・指導していきます。入社後、新入社員がお客様の前に出ないのは3日間のみです。3日間でロールプレイングや着物の着付けを研修して、4日目にはお客様の前に出ますが、その際はお客様を担当する人数に入っておらず、先輩の仕事の見学と出来ることのお手伝いから始めていただきます。その形を1ヶ月ほど続けて作法やお料理などをまずは「点」で経験していただきます。点の仕事を繰り返し経験することでいずれは「線」になります。ある程度仕事の流れを身につけることができたら「2名1組」のお客様を担当します。この2名1組の担当を欽山では「デビュー」と呼んでいます。

きめ細かいフォローと、経験に見合ったステップがあるから安心です。

新卒の場合はゴールデンウィークに2名1組のデビューを目標に研修を進めます。デビュー後のルームキャストはお客様へのおもてなしの際はひとりで仕事をします。ただし、同じフロアにはシスターの配置を必須とし、いつでもフォローできる体制を徹底しています。2名1組の担当を繰り返す中で、仕事に慣れてきたら3名1組、4名1組と少しずつ担当するお客様の人数を増やしていき、次のステップで「2名2組」、つまり2部屋を担当します。この段階もきちんとシスターがついています。2名2組の担当を繰り返しおこない、慣れてきたら3名2組、4名、2名の最大6名とお客様の人数を増やしていき研修終了です。新卒であればお盆前までに研修終了、一人前のルームキャストを目指します。中途採用の場合でも期間は同じです。入社後1ヶ月で2名1組のデビュー。2ヶ月を目処に2組。3ヶ月目には1人前というスケジュールです。もちろん個人差がありますので「お盆まで」「3ヶ月」というのはあくまで目標です。経験者と未経験者でも習熟度は違います。伝統ある欽山の名に恥じないおもてなしができること。私たちは何よりも、まずその点を重んじています。

欽山で働く上で、スタッフに願うこと。

最初の研修、2名1組の担当、2名2組の担当と、研修中でもステップが上がるごとに昇給します。当社としてはできる限り早く一人前のルームキャストになっていただくことを推奨し、そのために新人スタッフを全力でサポートします。これには、社会人として、また欽山の社員として満足のいく収入を得て欲しいという思い以外にも全社的に生産性を底上げすることで、先輩社員の負担を減らし、ひいてはお客様によりご満足いただけるサービスを提供するためでもあります。早く一人前になって欲しい、そのための指導、育成の観点はフロントや調理師など他の職種も変わりません。当社は職種ごとに採用をしている中、OJTで育てていく他の職種と、ルームキャストを研修の段階で分けているのは、ルームキャストの仕事はまわりに助けを借りられない場面が多くあるためです。一人前になった後はお客様をおもてなしするのは自分ひとりです。そのため、時間をかけて本人の成長度合いにもある程度歩調を合わせながら育てていく方法を採用しています。