
2011年入社 稲田営業所 O.K.さん
近鉄バスの運転士として10年以上の乗務経験を経て、現在は運行管理者として営業所全体の運行を支える。
家庭を守るために転機を迎えた彼の挑戦は、仲間と家族の絆に支えられて続いている。
もともと整備士として働いていましたが、運転が好きでバス業界に入り、10年以上運転士として乗務してきました。
コロナ禍で仕事が減り、さらに子どもが重い病気になったことで、家族を守るためにより安定した働き方を考えるようになりました。
そんな時、所長から「運行管理者を目指してみないか」と声を掛けてもらったことが転機でした。
慣れないパソコン業務や新しい環境に不安もありましたが、挑戦する気持ちで一歩を踏み出しました。
運行管理者の仕事は、路線バス・高速バス・リムジンバスなど、さまざまなバスの運行と乗務員の労務管理を担う、会社の要となる役割です。
朝は乗務員の体調やアルコールチェック、行き先や発車時刻の確認を行う点呼業務から始まり、一人ひとりの表情や声を確かめながら、安全運行を送り出します。
その後は、バスの位置をGPSで確認できる運行管理システムを使い、渋滞や遅延、トラブルがないかを常にチェック。
もし遅れが発生した場合は、待機車両の手配やダイヤの調整など、現場の状況を見ながら最善の対応を取ります。
また、乗務員のシフト作成や労働時間の管理、安全教育の実施なども大切な業務。
営業所全体の動きを把握し、円滑な運行を支える“司令塔”としての責任を日々感じています。
安全と安心を守る――それが運行管理者の使命です。
近鉄バスで10年以上運転士として働いてきた経験は、今の仕事に大きく役立っています。
渋滞で焦る気持ちや、長時間の運転による疲れなど、運転士の立場を理解できるからこそ、点呼時の声掛けやフォローにも自然と気持ちがこもります。
表情や口調から「今日は少し疲れていそうだな」と感じたときには、「無理せず行こう」「困ったらすぐ連絡して」と声をかける。
そうした小さな気づきが、安全や信頼につながっていくと実感しています。
事故を起こした運転士に対しても、責めるのではなく「次はどうすればいいか」を一緒に考えて寄り添う事を意識しています。
自分自身も運転士時代に同じ経験をしてきたからこそ、相手の気持ちを理解し、支えることができる。
現場経験があるからこそできる関わり方を、これからも大切にしていきたいです。
運行管理者になった当初は、覚えることの多さに戸惑いました。
労務管理や法令、シフト作成など、どれも正確さが求められる業務です。
運転後最低9時間の休息を確保するなど、法令を踏まえた勤務計画づくりには神経を使います。
一度ミスを起こしかけて冷や汗をかいた経験もあり、そのとき「一つの判断ミスが安全を左右する」と強く実感しました。
それ以来、どんなに小さな確認も疎かにせず、丁寧な仕事を心がけています。
上司から教わった「どんな仕事からも逃げるな」という言葉は、今でも自分の軸になっています。
難しい業務ほど成長のチャンス。そう信じて前向きに取り組んでいます。
運転士から「助かった」「ありがとう」と声をかけられる瞬間は、この仕事の一番のやりがいです。
目立つ仕事ではありませんが、確実に誰かの力になれている。
その実感が、日々のモチベーションになっています。