スタッフインタビュー詳細

子どもたちと一緒に過ごす時間が本当に楽しくて。

川畑 亮輔
放課後児童支援員 副主任
2008年4月入職
子どもたちのことを第一に考えた仕事をしています。

母子家庭のお家が増えてきていることと、私が保育園児だった当時は男性保育士が少なく、私が中学生か高校生のときに「自分が子どもたちのお父さんのような存在になれたら」と思ったことが、保育士の道に進むきっかけでした。高校卒業後、保育士の専門学校に通い、就活時、学校に求人票がきていた『長居保育園』を最初に受けたところ内定をもらえ、他は受けずにそのままこちらに入職しました。
入職から5年ほどで放課後児童支援員(以下 支援員)になり、現在は支援員として、学校が終わった子どもたち(小学校1~6年生)と遊びながら、充実した時間を過ごしてもらえるようサポートをしています。仕事を始めてから、自分の想いや「こうなればいいのに」という考えが、実は大人の一方的な都合であることが意外に多いことに気づき、もっと子どもの声に耳を傾け、“やりたいこと”にどこまで応えられるかにチャレンジをしようと思うようになりました。たとえば、夏の琵琶湖キャンプでは、子どもたちは毎年「朝まで遊びたい」「夜はこんなことしたい」といろんな要望を出してきます。そこで今年は、まず子どもたちにスケジュールをつくってもらいました。このスケジュールをもとに、私たちが「向こうで遊ぶ時間がなくなるから船は園で作って持っていこうよ」といった提案をしながら、可能な限り要望を取り入れたスケジュールをつくったのです。こういった取り組みは、ずっと続けていきたいですね。

地域の方の子育てを、さまざまな角度からバックアップしています。

遊びの中には、60~70名くらいの子どもたちと、近くの長居公園に行って、全員で鬼ごっこやドッヂボールなどをして遊ぶ“みんな遊び”もあります。学年に関係なく遊びますから、上の学年も下の学年も友だちのようになるのです。特に6年生は1年生を弟や妹のように面倒をみていて、「こうするんやで」と教えている姿をよく見かけます。この6年生の子たちも、1年生で入ってきたときから見ているものですから、この光景を目にするたびに「成長したなぁ」と感慨深い気持ちでいっぱいになっています。
当園の強みは、地域の皆様の育児の困りごとを何でも引き受け、何とかしようと動いているところです。たとえば、学校になかなか行けないお子様がいらっしゃった場合、「どうすれば学校に行けるようになるかな」「まずは朝、ここに来られるようにしよう」と、保育士も支援員も一緒になってアイデアや意見を出し合っています。これは本来の業務以外の仕事になるため、ときには残業や早出になることもあります。私が若かった頃は「なぜそこまでするのだろう」と疑問に思うこともよくありました。ですが、年数を重ねていくにつれ「これが保育という仕事であり、福祉に携わるということなのか」と魅力に感じるようになったのです。それに、いつも支えてくれ、最後にフォローをしてくれる頼りになる先輩がいるため、思いきったことができる心強さもありますので、今では自分たちで考えて進めていけることが段々と増えてきています。

自分がやってみたいことに挑戦できる環境が、これまで続けてこられた大きな理由です。

うれしいことは、卒園後も子どもたちとのつながりが続くところです。高校生や大学生になった子たちが、「先生!」と会いに来てくれることや行事を手伝ってくれることもあります。なかには、20歳になって一緒にお酒を飲みに行った子もいます。この喜びを味わえるのも、転勤がなく、やってみたいことを後押ししてくれ、ずっと同じところで仕事を続けてこられたから。これは、ここで働いているからこその魅力だと思うのです。長く続ける先生は多く、その先生たちに会いに来る卒園児もたくさんいます。
子どもたちとの出会い、付き合いだけでなく、私はここで妻とも出会いました。入職から7~8年目のときに、同期の保育士の女性と結婚したのです。2人とも規模の大きな保育園の正職員として働いていて、安定した仕事ができていましたから、収入面などはそれほど気にせずに結婚することができました。妻は現在産休中で、職場復帰する際は、こちらに子どもを預ける予定にしています。ただ、最初は預けることにためらいがありました。といいますのも、私たちは、ここでは先生であり、我が子を親としてではなく職員として見ることになるからです。それで、他の保育園も考え、いろいろ見て回ったのですが、さまざまな部分で融通がきくなど総合的に考えると「やっぱり長居保育園がいい」ということで落ち着きました。ちなみに、私たちが結婚してから、職場結婚した後輩が2組います。

若い人の力に大きな期待をしています。一緒に盛り立てていきましょう。

これからは、先ほどお話した育児の困りごとをアシストする、この保育園の福祉の部分をもっといろんなところに広めていくことが目標です。当園だけでなく、地域の他の保育園にもこの活動が波及していけば、しんどくなっているお子さんやご家庭がラクになり、最近よく目にする悲しいニュースが減ってくるのではないかと思っています。ですから、地域の育児を考えることができる方、保育という仕事に広く携わりたい方と一緒に働くことができればうれしいですね。
私が入職した当初は、最も年齢が近い先輩でも7~8歳離れていましたが、今はどんどん若手が増えていっており、ずい分年齢の開きも小さくなってきました。このような状況から、今後は若手で働きやすい環境をつくっていかなければならないと思うようになったのです。そこで、若手同士の絆を深める“若手会”という会を始めました。この会は、飲み会やBBQなどを通してお互い気軽に話せる関係を築き、みんなが“職場で質問しやすい先輩”になっていくことを目的とした会です。この効果かどうか分かりませんが、職場内の風通しはとてもよく、みんな和気あいあいと働いています。
大変と感じることもある仕事ですが、私をはじめ必ず誰かが支えます。それに、安心して働ける環境づくりにも力を入れていきますので、楽しんで子どもたちと関わっていってください。一緒に頑張りましょう。お待ちしております。

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