都築運転士
大型トラックをバスに乗り換えた都築運転士。
路線・高速バス運転士を経て、現在は運行管理業務も行っています。
大きなものを動かす。その面白さが私を動かす。
前職では4t車や大型車でバイクや自動車部品などの輸送・保管の仕事をしていました。キャリアも10年以上となり、トラック運転士さんをまとめる要職を任されました。しかし、まだ若かったせいか、やりがい以上にプレッシャーを感じてしまったのです。
小さい頃から、トラック、電車、船舶など大きなものを動かすことにロマンを感じていた私。中でもバスへの憧れは特別で、その想いは心の片隅でずっとくすぶっていました。だから、次はバスかな…と。30歳を過ぎて当社に入社することが決まり、大型2種免許は入社前に自身で取得しました。大型の免許より技能も学科もワンランク難しいのですが、苦にはならなかったですね。
「前向き」が、バスを安全に走らせる第一歩。
私に信条があるとすれば、「前向きに取り組む」でしょうか。たとえば、会話の中で「えー、なんで?」とか「できないよ!」とか、否定的な言葉は使わないよう心がけています。コミュニケーションが止まり、物事がすんなり進まなくなるからです。バスの運転も同じ。なるべくバックしないほうが、より安全に決まっています。とはいえ、私はバックも得意なのですが…(笑)。
バスの運転士は、車内のお客様はもちろん、まわりの歩行者、自転車、自動車の安全にまで気を配らなくてはなりません。ちょっと大げさに言うと、「バスを中心とした安全な交通環境をつくる」という前向きな意識が必要です。それは数値に表われない安全かもしれませんし、そうした意識を持っているからといって誰から褒められるわけでもありませんが、実際、「バスが止まっていたので、異変に早く気づくことができました。おかげで、危険察知ができて事故が避けられたました。」といった声を、これまでいくつか頂戴しています。自画自賛めきますが、隠れたファインプレーかなと思っています。
バスの運転席は、世の中がとてもよく見渡せます。
バスはいろいろなお客様をお乗せします。お客様ひとりひとりに目配りする仕事ですから、人への興味、世の中の見方なども、おのずと豊かになるような気がします。繰り返される日常と一期一会が同居する飽きのこない空間がそこに存在します。トラックの運転では得られない醍醐味かもしれません。私の理想の運転は、新幹線のようなスムーズな加速・減速。車酔いさせないよう、アクセルやブレーキの踏み込み方、クラッチのつなぎ方も、できるだけ滑らかに。小さい子がバスで酔うと、バスを好きになってもらえませんからね。
管理職へキャリアアップする道が用意されていることも、当社の良いところだと思います。いつのまにか私もバス運転士になって15年以上経ちました。現在、路線バス、高速バスを走らせるかたわら、5人の運転士の班長となり、運行助役も兼務しています。運行助役は毎朝の点呼の折りに各運転士の顔色を見て体調を確認したり、ときには運行ダイヤの作成に携わったりもします。現場の仕事も管理の仕事も両方とも楽しく、いい気分転換になっています。若い頃、トラックの運転士さんをまとめる立場になったときのようなプレッシャーは、もうありません。お客様、職場の仲間、そして自分も含めたみんなが幸せなになれるようにという気持ちを込めてこれまでの経験を活かして、運転士としての仕事も運行管理の仕事にも取り組んでいます。
先輩社員体験談はこちらから https://www.justline.co.jp/lp/people/