株式会社アニスト

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インタビュー

介護事業部 エリアマネージャー

橋田 恵美

Hashida Megumi

介護のプロとして、自分の技術を磨くことに楽しさを感じてもらえたらと思っています。

アニストヘルパーステーションとは?

アニストヘルパーステーションは、アニストが運営する訪問型有料老人ホームの介護スタッフと、施設スタッフの管理をする事業所です。採用などの人事も各事業所の管理者が担当しています。現在、14の施設を8つのヘルパーステーションで運営しており、8か所それぞれに管理者がいます。私はヘルパーステーション東大阪の管理者として東大阪と八尾、2か所の施設を管理しています。

夜間対応もヘルパーステーションの役割。夜間に現場の職員で判断できないような事柄が起こった場合にはヘルパーステーションか、あるいはサービス提供責任者、ヘルパーステーション管理者が対応します。とはいっても緊急の対応が必要な事態というのは、そう多くはありません。以前、実際にあったのは、お部屋に訪問したときに利用者様がお亡くなりになっていて、救急車を呼べばいいのか、主治医を呼べばいいのか、どちらにしたらいいか判断できないという事例。このときは、在宅看取りでしたので、訪問看護へ連絡し、主治医へと繋ぎました。

利用者様を看取る際の、スタッフ側の心構えなどがありましたら教えてください。

介護士には、自身が介護してきた方のお見送りに関わるなかから、自分なりの心構えをつかんでいってほしいと思っています。施設でお亡くなりになった場合は、主治医に診断書を書いてもらい、そのあとご遺体をきれいな状態にするエンジェルケアという処置をします。エンジェルケアは通常、看護師がすることが多いのですが、アニストでは、できるだけ介護士も参加するようにしています。

口紅をぬったり、頬紅をさしたり。「私が死んだらこの服を着せて」と、あらかじめ用意しておかれる方もいますので、その場合はご遺志の通りに対応します。なかには、お遍路参りをしたときの服を用意された方もいらっしゃいました。最後のお別れであるエンジェルケアを看護師に任せきりにしないことで、介護士自身が「自分はこの方のために頑張ることができた」と実感を持てるのではないかと思っています。

現場の介護士は、どこにやりがいを感じて働いていると思いますか。

その質問には、利用者様の「『ありがとう』という言葉です」と、答える介護士が多いのかもしれません。しかし私は、「ありがとう」と言われることだけにやりがいを感じて、この仕事をしている人というのは、実際のところ、あまりこの仕事を楽しんで続けていけないのではないかと思っています。言葉を発せない方もいれば、こちらが頑張ったとしても「ありがとう」とはおっしゃらない方もいるからです。

おむつの交換がすごく上手にできただとか、あるいは、ご飯を食べることができない、食べたら肺炎を起こすかもしれないという利用者様に、どうしてさしあげたらいいのだろうとみんなで考えていくだとか。この仕事をずっとやらせてもらっていて、私がやりがいを感じるのはそういった部分です。仕事として介護をさせていただく以上、介護士は、感謝を示してくださる利用者様にも、示してくださらない利用者様にも、同じサービスが提供できなくてはいけません。それだけに介護士には、利用者様からの「ありがとう」という言葉だけでなく、自分の技術を磨くことを楽しむという姿勢も、大切にしてもらいたいです。

どのような人と一緒に働きたいですか。

人の命を預かっているので、報告・連絡・相談をしっかりしてくれる人というのが、まず大切ですね。利用者様のお宅へ行く形の訪問介護と比べて、施設の訪問介護は他のスタッフとのコミュニケーションが取りやすい環境です。そこを活かして周囲と連携が取れる人が好ましいです。

私はアニスト歴が長く、社長から直接アニストの理念を教えてもらってきた世代です。「『はい』という素直な心、『すみません』という反省の心、『どうぞ』という互譲の心、『わたくしがします』という奉仕の心、『ありがとう』という感謝の心」というのが、アニストの行動規範。特に大切なのは「『ありがとう』という感謝の心」だと思っています。これは社長から教わったことでもあるのですが、たとえば、何かつらいことがあったとしても、仕事を続けていられているのだし、乗り越えることで強くなれる。だからこれは、ありがたいことなのだ、というように、感謝の気持ちを持って苦難に向かい合っていく。そうしたら仕事もうまくいくだろうし、人間関係も良くなってきて、人生が輝くのではないかと思います。今後の自分の役目は、これまで学んできたアニストの理念を現場のスタッフたちに伝えていくことだと思っています。アニスト(honest)=誠実な、という意味です。誠実な方、私たちの想いに共感してくださるような方が入って来てくださるとうれしいです。