「社会福祉」の現場で働くということは、世界でたった一人の「ひと」の前に、やはりたったひとりの「ひと」としての「わたし」を登場させることからはじまります。
「サービス」や「プラン」を提供するだけなら、やがて人工知能に替わられるかもしれません。
でも、周囲のひとから関係を断られそうになり、居場所を失いかけているひとにとって必要なコトは、なによりも「かけがえのないあなた」を認める「わたし」がここにいますよ、というメッセージを受け取れることです。
そしてメッセージを贈れるのはやはり「ひと」なのです。「メッセージを贈るわたし」、これこそが福祉の現場で働くひとに要請されることです。
このメッセージは相手の『話を聴くこと』によってのみ相手に届きます。「わたし」というコートを脱いで、ただ耳を傾けることからしか始まりません。「誰かの役に立ちたい」「人を支えたい」そんな気持ちのコートを脱ぎ棄てたとき、はじめて、思いがけなくも出会う「わたし」がいることに気づかされます。「あなた」のかけがえのなさを認めることは等身大の「わたし」のかけがえのなさを知ることでもあるのです。
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