山崎 義隆
STAFF

メンテナンスのためのメンテナンスを通じ、長大橋の根幹を支えています。

YOSHITAKA YAMASAKI山崎 義隆

坂出施設整備室
機械技術者
2015年入社

PROFILE

大学では、知能機械工学を専攻。OBの就職実績があったこと、四国出身で以前から瀬戸大橋に慣れ親しんでいたことから、本四高速道路ブリッジエンジへの就職を決めた。入社後は一貫して、瀬戸大橋に設置された機械設備全般のメンテナンスに従事している。

─担当業務を教えてください。

大規模構造物の維持に求められるのは、確実に保全業務を行える環境づくりです。
大規模構造物の維持に求められるのは、確実に保全業務を行える環境づくりです。

瀬戸大橋をはじめとした長大橋には、さまざまな機械設備が導入されています。送水管やトイレの浄化槽といった、橋を利用されるお客様のための設備もありますが、一方では業務用のものも存在。なかでも橋梁補修用作業車と呼ばれるゴンドラは、橋の各部に接近して塗替えや点検を行う際に欠かせない設備です。橋桁の底部を「コ」の字型に囲って足場の役割を果たすものなど、瀬戸大橋であれば大小合わせて約100台が設置されています。

これらの保全を行うのが、私が所属する整備班の特に重要な役割。点検班や作業車を使用中のスタッフから報告のあった変状に対応したり、定期的な分解・整備を実施したりといったように、いわばメンテナンスのためのメンテナンスに努めています。そのほかにも、トンネル内の消火器の交換、各種機器の塗装など、担当業務は多種多様。新たな分野にチャレンジしようとするたび、保有資格が増えていくのはこの仕事ならではのやりがいです。

─仕事で大切にしていることはなんですか?

安全性の担保と個別対応が、長大橋における機械保全の基本です。
安全性の担保と個別対応が、長大橋における機械保全の基本です。

一連のメンテナンスは、おおよそ3人から5人のチームを編成して行うのが基本。高所での作業が中心なので、周囲のスタッフに危険がおよばないよう、常に気を配りながら業務に臨んでいます。また、作業場所の真下を鉄道、船舶が通過するのは、瀬戸大橋に特有の事情。万一、物を落としてしまえば、重大な損害が発生しかねません。事前の養生や、足もとに工具を置かないといった細かな取り組みは、会社として徹底するようにしています。

橋梁保全が専門の設備を扱うということは、それだけ特殊な機械と向き合わなければならないということ。建設当時にさまざまな業者が関係していた背景もあり、作業車の仕様や形状は一律というわけにいきません。そのため、ひとつひとつの特性を把握し、必要に応じて冶具を自作するなど、個別対応が必須になってきます。ひと手間、ひと手間を惜しまずに作業を行った結果、設備の不調を改善できたときには、大きな喜びを感じられます。

─今後の目標を教えてください。

当たり前を徹底することで、質の高い保全作業の実現につなげたい。
当たり前を徹底することで、質の高い保全作業の実現につなげたい。

私も入社からある程度の経験を積み、整備計画の管理を任されるようになりました。大型部材の搬出に伴って通行規制を敷く際には、段取りに一定の期間を要するほか、季節によっては日が短く、作業時間そのものが制約されることもあるので、すべてを予定通りに進めるのはなかなか難しいのが実際のところ。ときには上司からの指導を受ける場面もありますが、そのぶん、1年間の計画を無事に終えられたときの達成感は格別です。

今後、改めて意識したいのは、当たり前を徹底すること。現場では日常的にイレギュラーが発生するので、工具などの忘れ物のために作業がストップすれば、あらかじめ計画していたスケジュール全体を停滞させてしまう恐れがあります。そのような事態を招かないためにも、作業前日の準備やスタッフ一人ひとりとのコミュニケーションを怠らず、いっそう質が高く、効率的な保全作業を確立していきたいと考えています。

SCHEDULE山崎 義隆の一日の流れ

  • 8:00

    出勤・朝礼

    班ごとに当日の作業内容に合わせた危険予知訓練などを行い、現場に向かいます。

  • 8:20

    作業車の補修作業

    作業場所は橋桁の外側にあたります。慎重に資材を搬入し、作業をスタートさせます。

  • 12:00

    昼休憩

    休憩に入ります。暖かい時期には瀬戸内海を眺めながら食事をするのが楽しみに。

  • 13:00

    作業車の補修作業

    作業を再開。補修箇所への接近が困難な場合は、部材を事務所に持ち帰ることもあります。

  • 16:50

    退勤

    事務所に帰着後、翌日の準備を済ませて退勤。お疲れさまでした。

MESSAGEメッセージ

学びの機会には事欠かない会社。
元気があれば成長を続けられる環境です。

機械系の仕事ではありますが、作業車の動力である電気、機器の塗装、さらには部材の運搬など、異なる領域のスペシャリストと関わるチャンスは多数。関連する知識・技術までも身につけられる職場です。また、業務に必要な資格の受験料は会社負担。合格時には祝い金が支給され、その後は資格手当もつくので、私自身も高いモチベーションを保ちながらスキルアップに励むことができています。とはいっても、まずは体が資本。元気と体力さえあれば、多くのことを乗り越えて、活躍できるのではないかと思います。

メッセージ

あなたも、橋梁保全の現場で
活躍しませんか。

PAGE TOP