スタッフインタビュー詳細

1年を通してご利用者と関われる喜び。より良い看護・施設を目指して貢献していきたい。

吉田 佳世
特別養護老人ホーム大阪老人ホーム兼クリニックいわた
看護師 
2017年入社(2019年1月より産前産後休暇取得予定)
一人ひとりと深く関わり、生活をみる看護にチャレンジ。

看護学校を卒業し、病院で働いてきました。看護師1年目から老人ホームで働きたいなと思うようになり、何年か働くうちに特養で働きたいなという思いが大きくなっていきました。当たり前のことですが、入院中だけの関わりで、忙しい業務の中一人ひとりの方と深く関わることが出来ません。日々、いろんな患者さんと関わる中で、もっと生活全体を見たいなという思いが強くなっていきました。また、今3人目の子を妊娠していて、それまで2人の子育てと仕事を並行して頑張ってきましたが、夜勤免除が2歳までなので、夜勤が難しいなという理由もありました。そのため、夜勤がなく家から近くて、最期の看取りまで行っている施設を探しました。義理の妹も看護師で特養の責任者を務めているため、特養で推薦するとすればどこかと聞いたところ、「大阪老人ホーム」の名前があがりました。早速、応募し、今は大阪老人ホームと徒歩圏内にある医療施設クリニックいわたで看護業務を兼任しています。

その人らしい最期のときをサポートできる場所。

この仕事のやりがいはやはりご利用者との関わりが深く、その人の人生そのものを支えるといったところが一番いいです。病院のように1~2週間で患者さんが入れ替わるわけではなく、もちろん亡くなられる方もおられるのですが、何十年と長期でおられる方も沢山おられます。まだ働いて1年少しですが、1年間同じ方に関われることが初めての経験であり、生活すべてをみる中でいろんなことがあり、それが大きな喜びとなっています。病院で10何年と働いてきたため、看護師として人の死に対してあまり感じなくなっている一人だと思っていました。しかし、入職して最初に亡くなられた方が私の考えを変えてくださったと思います。かわいらしいおばあちゃんでした。どのように最期を向かて頂くのか、ご家族とも相談しながら、その人らしい最期を迎えてもらうことができました。ご本人が食べないと決めたら食べないし、無理な延命もしない。今までの病院のように病態に重きを置くのではなく、どうすればその人らしく最期を迎えることが出来るのかということに重きを置き、つらいとか悲しいとかいうよりも、最期を楽に迎えさせてあげたいという強い思いがスタッフ全員にあり、それを可能としていることに感動的を覚えました。

チームの協力・連携体制はバッチリ◎働きやすい職場です。

看護チームは9人と少人数で、すごく連携しやすく助け合って仕事を進めています。保育園組のお母さんが半分くらいおり、私はお迎えの時間が18時半であるため、定時になったら「はい、18時!帰ろう!」が当たり前の雰囲気で、とってもありがたいと思います。そうした人間関係の良さが働きやすさになっています。
最初は正直、介護職との関わりで、歯がゆさを感じたこともありました。医療の現場ならできることが、生活の場ではできません。使える薬にも制限があるため病院のようにはいかないことも多く、例えば熱が出たら病院では解熱剤を使わないのが主流でしたが、施設ではまず解熱剤を使って症状を取り除き楽にすることを重視します。治すことではなく、症状緩和を重視するということが分かり、慣れと共に頭を切り替えることができましたが、最初は難しくて悩みました。病院で働いてきた看護師は壁に当たるのかなと思いますが、それでもやはり、生活をみて看取りもしている施設なので、いろんなことを経験できることで今は充実しています。復職後も向上心を持って、自分自身に磨きを掛けなければと奮起しています。

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