田口至
Itaru Taguchi

Staff interview

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十年後、二十年後に思い出してもらえる存在を目指して。
子どもを支えるなかで、自分自身も成長しています。

意識を変え、行動を変える。
自発的な意志を育てるスーパーコーチ。

龍谷大学文学部哲学科の2回生。2016年の5月より生徒数100人規模のゴールフリー六地蔵教室でコーチを始め、7月にはエデュバイトのプロジェクトリーダーに指名される。授業では「やらせる指導」ではなく、やろうとする気持ちを引き出す働きかけを心がけている。

楽しさを見出し、継続できるサポートを。<br>生徒の気持ちを引き出すことで、可能性の芽を育てたい。

楽しさを見出し、継続できるサポートを。
生徒の気持ちを引き出すことで、可能性の芽を育てたい。

初めて担当した中学1年生の男の子は、勉強に対するモチベーションが低く、1回目の英語のテストでは20点という結果でした。夏期講習を受け持つこととなり、少しでも楽しく勉強をしてほしかったので、その子がテストで高得点を取るたびにシールを一枚ずつ渡していきました。もともと苦手意識のある勉強でしたが、少しでもできたことがあれば「ほら、できているよ!」と声に出して褒めていくうちに、「シールをもらう」という目的が「できるようになることの楽しさを感じられる経験」へと変化していったのだと思います。その子はシールをノートや筆箱に大切そうに貼ってくれていて、夏期講習が終わるころにはそのシールの数からこれまでの努力が目に見えるようでした。そして、夏休み明けに受けた実力テストでは70点という結果を出すことができました。

私自身、勉強は自分からやってほしいと考えているので、「これだけ宿題をやってきてね」ではなく、「どれくらいやる?」と生徒自身に決めさせています。やらせる勉強には限界があると思うので、生徒の気持ちを引き出しながら成長を導いていきたいと考えています。

背中を見せ、気づきを与えることで<br>生まれ変わった教室の空気。

背中を見せ、気づきを与えることで
生まれ変わった教室の空気。

コーチを初めて2カ月頃、教室長の前田さんから「エデュバイトのプロジェクトリーダーをやってみないか」と誘っていただき、今までお世話になってきた恩返しも込めて挑戦させていただきました。私が取り組んだ内容は、それまで社員の方だけが行っていた清掃活動を生徒、コーチ、社員のみんなで行うというものです。使ったものをきれいにするのは当たり前なので、清掃にかかる時間に対して給料は支払わないと決めましたが、当初は「お金がもらえないなら」と帰ってしまうコーチもおり、なかなか全体を巻き込むことができずにいました。そこでプロジェクトメンバーで話し合った結果、コーチよりも前に生徒に対してのアプローチを図ろうと、まずは生徒に対して率先して背中を見せていくよう努めました。

たとえば、「消しゴムのごみがあるよ」と生徒が使った机をコーチがきれいにしていく、するとその様子を見ていた生徒が次第に清掃をするようになり、生徒の変化に気が付いた他のコーチ陣も参加するようになりました。だれかに命令をするでもやらせるでもなく、気づきを与え「やりたい」という意志を育てる、エデュバイトで学び培ったこの力は一生モノの財産です。

キャンパスライフでは培えない、<br>リーダーシップや責任感を磨ける場。

キャンパスライフでは培えない、
リーダーシップや責任感を磨ける場。

私の「志」は生徒、保護者様、社員の方などすべての方に対する感謝の気持ちを忘れないということ。そして、生徒の成長をサポートするとともに、自分自身が成長するための努力を怠らないということです。つい熱く語ってしまいましたが、社会に出て役立つ力を日々身に着けられていると実感できることが、私の何よりのモチベーションになっています。

大学生活を通してできることと、ゴールフリーのエデュバイトを通してできることには圧倒的に違うものがあると感じていて、それは責任感だと思います。ゴールフリーにはプロジェクトリーダーや役職といったポジションがたくさんありますが、普通の学生生活で目的意識を持って何かを実行するという経験はあまりできないですよね。責任感やリーダーシップ、行動力はエデュバイトを通してこそ身に着けられるスキルだと感じています。また、教育に携わるという点では、生徒や保護者様の人生を背負っているくらいの気持ちがあっていいと思いますし、「そういえば、あの塾の田口先生があんなことを言っていたなぁ」と、10年後、20年後に思い出してもらえたらうれしいですね。