子育てと両立しながらの10年を、仕事の魅力、施設の魅力、そして仲間が支えてくれた。

北村 陽子

介護老人保健施設だいせん 看護師 看護師長 2009年入職

PROFILE

複数の病院勤務を経た後、以前の上司からの誘いを受けて「介護老人保健施設だいせん」へ入職。3人の子どもを育てながら、看護師長として看護職のみならず介護職を束ねる。

YOKO KITAMURA'S INTERVIEW 北村 陽子さんインタビュー

01病院勤務を経て、初めての施設勤務にチャレンジ。

最初は施設について全然知らなかったので、施設での看護師の役割についても全く想像がつかない状態でした。ただ、施設に見学に来させていただいたときに雰囲気が良かったのと、病院での看護とはまた違ったものを勉強したいという思いもあったので、転職を決意。当時は一番下の子が2歳だったので、勤務に融通を利かせてもらえる点も大きかったです。看護師は、1階の通所、2・3階の入所フロアを回り、体調のすぐれない利用者様はいないか、常に移動しながら業務にあたります。利用者様を待たせないのが原則なので、人手が足りない場合は看護師もオムツ交換や食事介助、入浴介助など日常のお世話も行います。2018年末からは、看護と介護の師長として施設全体を見る役割も担っています。

02施設だからできる看護を目の当たりにして。

ここに来て最初に私が印象的だったのが、高齢で口から食事を食べられなくなった方への対応です。ウナギが食べたいと言った方がいて、その方は慣れ親しんだこの施設で亡くなりたいとご本人もご家族も希望されて看取りまでさせていただいたんですが、最後にご家族にウナギを持ってきてもらったんです。実際には食べられませんが、香りを嗅いでもらってタレを舌の上に載せるだけで、すごく満足そうな顔をされていました。それまで私は病院のベッドの上で点滴を付けて白い天井を見ながら亡くなる方しか見てこなかったので、治療を優先する病院と施設とでは役割や目的が違うのですが、「その方が本当に望まれることは何だろう」と全職員で話し合って実行していくのは、やはり施設だからできるんだと感じました。

03利用者様の声を聞き、意向に沿ったケアを提供する。

仕事をする上では、何をするにもご本人とご家族の意向を確認することを大切にしています。私たちが「こうした方がいいだろう」と物事を決めるのではなく、長い人生を歩んでこられた一人ひとりのお考えがありますので、まずは説明を十分にしてからご希望を聞くことが大事だと思っています。周りのスタッフにも、利用者様の立場に立ち、利用者様の声を聞くことを大切にしてほしいと伝えています。真面目で一所懸命なスタッフが多いので、私はすごく大好きな職場です。高校を卒業したばかりの10代から上は72歳まで、スタッフの年齢もさまざま。若いスタッフから元気をもらったり、いろんな世代の考え方にふれられることがまた、この施設のいいところかなと思います。

04働きやすい職場だから、好きな仕事を続けてこられた。

子どもを保育所に預けているときからここまで10年続けてこられたのは、働きやすい職場だから。人相手なので突発的なことはもちろんありますが、残業はありませんし休みの希望も聞いてもらえます。それがなければ、いくら好きな仕事でも家庭と両立して続けるのは難しいと思います。保育所が休みの日は休みをいただいたり、熱が出たら休ませていただいたり、残業もしないよう周りのスタッフに何度か助けられました。法人全体が子育てを支援しようとしていると感じます。現在も産休・育休を取っている方が何人かいますし、2人目・3人目のお子さんと何度か経験している人もいて、スタッフ間で大変さも共有することができます。

05利用者様もスタッフも一人ひとりの力を最大限発揮できる施設を目指して。

大変なこともたくさんありますが、やっぱり利用者様やご家族に喜んでいただいたときが何よりうれしいですね。自分もいずれはたどる道なので、利用者様やご家族の立場から教えてもらうこともたくさんあります。これからも、利用者様にとってもっと居心地がよく、今お持ちになっている力を最大限発揮できる環境を整えていきたいです。また、人を育てていくことも私の仕事だと思います。今よりもっと働きやすい環境をつくるのはもちろん、施設内だけではなく法人内の他施設や別の施設と交流を深めたり、定期的にスキルを見直す機会を持つなど、一人ひとりの能力をさらに伸ばしていけるような環境づくりを努力して整えていきたいと思っています。ぜひだいせんの一員となり、一緒に力を合わせていい施設をつくっていきましょう!

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