実証実験段階にある技術を、お客様に最適な形で届けていくために。

現在はWi－SUN FAN*という国際無線通信の新規規格に携わっています。この技術は、Wi-Fiなどの無線LANよりも通信距離が長く低消費電力で、屋外での利用に適している点から、近年大きな注目を浴びています。私の主な業務は、Wi－SUN FANを使った商品の企画や、展示会に来ていただいた企業様への訪問です。様々な分野からお問い合わせいただきますが、まだまだ実証実験段階にある技術のため、導入にあたっては、技術的に障害となる部分が多いのも事実。一つひとつのお客様に合った最適な形にカスタマイズしながら課題を解決していけるかが、腕の見せ所です。

＊Wi－SUN FAN（Wireless Smart Utility Network for Field Area Network profile）…Wi-Fiよりも低消費電力で通信距離が長いことが特徴。スマートメータリング、配電自動化を実現するスマートグリッドおよび、スマート照明に代表されるスマートシティを無線で実現するためのセンサーなど様々な分野での活躍が期待されています。
*IoT…Internet of Thingsの略。様々な「モノ」がインターネットに接続されている状態のこと。

必要なのは知識ではなく、疑問を放置しないという意識。

以前、上司に急遽別件が入り、一人で客先を訪問しました。その場では答えきれないこともあったため、社内に持ち帰り、技術職の方からアドバイスをもらったうえで、メールで回答。時間はかかったものの、お客様の依頼にしっかりと対応できたことは大きな自信につながりました。当社のようなソフトウェア会社に入社するためには、初めから高度なプログラミング知識が必要だと感じる方もいるかもしれませんが、それ以上に大切なことは、疑問点をそのままにせず、解決していこうとする意識。自分は今どこが理解できていないのかを見極め、繰り返し学習することで開ける道がきっとあると思います。

世界が驚く技術を、世に出す喜びを噛みしめて。夢はまだ始まったばかりです。

入社して1年が過ぎましたが、日々勉強することが多く充実した毎日を過ごしています。一通りの知識を身につけて終了、ではなく、それぞれのお客様に合わせた分野の知識も常に補完していかなければならないため、大変な部分は確かにあります。しかし、新卒2年目で、Wi－SUN FANのような世界規模の技術に企画という形で関われているのも、企業規模の大きすぎない日新システムズならでは。まだ世の中に出回っていないものをひとつずつ形にしていける喜びを実感しています。Wi－SUN FANを自らの手でもっと流行らせていきたい。大きな夢に向かってこれからも邁進していきます。