前職のクリニックで医療事務として働いていたとき、近くの調剤薬局へ行く度に雰囲気の良さを感じていました。クリニックでは緊張されていた患者さんも、薬局ではリラックスされていて表情が明るいんです。患者さんと薬局スタッフが気さくに会話している姿を見て、正直「いいな」って思いましたね。薬局ならこれまでの経験も活かせますし、患者さんとの心の距離も近くなると思い転職を決意しました。
この仕事には、愛がある。
薬局で働いてみてクリニックと大きく違ったのはOTC商品の販売業務です。すずらん薬局は処方箋無しで購入できるOTC商品の販売にチカラを入れていて、患者さんとの会話から最適な商品をご案内しています。例えば、倦怠感のある患者さんには「どういったお仕事ですか?」「どういった疲れを感じますか?」など、症状をうかがって滋養強壮剤等のピッタリな商品をご案内するんです。次回いらした際に「この前の商品はどうでしたか?」といったアフターフォローも行っています。患者さんとの距離が縮まってくると「また来たよ」「いつもありがとね」といったお言葉をかけて頂けるようになりました。もちろん的確なご案内をするには、患者さんのこと、商品のことを知る必要があります。慣れるまで時間がかかりましたが、それ以上に仕事の充実感が大きいですね。
商品知識は社内の勉強会だけでなく、メーカー勉強会への参加など、会社が積極的に支援してくれます。各店舗のOTC担当で2ヶ月毎に開催する本部会議も、様々な情報交換ができてとても参考になりますよ。店舗によって取り扱い商品も人気商品も異なりますが、好事例を参考に自分の店舗で工夫するのが面白いですね。以前、高齢者の方が簡単に食べられる「のど飴」を試食コーナーを設けて販売したら大ヒットしたんです。同じ商品でも、売り方ひとつで全然売れ行きが変わるのが、面白さであり、難しさでもあると感じます。
すずらん薬局はOTC販売や薬剤師補助など、医療事務が様々なことを経験できる薬局です。一般の医療事務よりも多くを学べて成長できる環境なので、これからも向上心と探求心を持って更なるスキルアップを目指していきたいと思います。
2018年:副主任昇格